<プロフィール>
威 成一  ベーシストetc... 東京都江東区出身

今の肩書きは作家&ミュージシャン。

20代の頃はバンド仕事の傍らスキーに熱中、インストラクターとかガイドとかスキーで生計を立てようと考えていたが、左ヒザの故障であえなく断念。

以後、バンド屋さん&ゲームやビデオの音楽制作〜グラフィックデザイナーを経て物書き生活へ。

シナリオ・小説・エッセイ・紀行文・レビューetc何でも書く。

◆WEB SITE◆
http://www.kavesama.com/
<コメント>
 CODAの印象を一言で言うと、クランチからフルドライブまで、シングルコイルでもハムバッカーでも、あらゆる局面で「使える」歪みが作れるオーバードライブ/フルレンジブースター。パワフルなのに雑味が無く、純度の高さを感じるドライブセクション。原音の美味しいところを損なわずに不要な部分を的確にシェイプして、いい感じで整えてくれる3バンドEQ。3タイプのモードセレクターも、それぞれ個性があってなかなか面白い。特に感心したのはHi Gainモード。実際にTS系ペダルを直列に繋ぐと、
深い歪が得られる一方で音のヌケが悪くなったり特定の音域がスポイルされてしまったりするけど、CODAはそれを見事にクリアしている。

 「ハムバッカーで使えるTS系OD」というのがメインのコンセプトということなので、とりあえずレスポールを繋いでみると、確かにそういう感じの音がする。EQのbassを下げ気味に、trebleを上げ気味にセッティングすれば、ハムバッカーの美味しさ・中〜高音域のふくよかさをキープしつつも、原音をぶ厚く太らせコシとハリを与える、あのTSサウンドがしっかり味わえる。

 いじればいじるほど楽しいペダル・CODAだけど、ハムバッキングピックアップ搭載ギター、特にレスポールを繋ぐなら試して欲しいセッティングをご紹介。ドライブセクションのモードセレクターを「nomal」か「thick」、gainを4、main levelを6〜7で、ブーストセクションをon。すると、クランチからフルドライブまで、ギター本体のボリュームの大体7〜10の間で歪み量をコントロールできてしまうのだ。シングルコイルでこれを実現しているフルレンジ・ブースターは多いけど、ハムバッカーではなかなか見当たらない。ぜひお試しあれ。